氷刃の熱情

はぁ、またこんな依頼か。シフト変えときゃよかったな。

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邪兎屋で受けた今回の依頼は、ある組織の護衛。普段なら断るところだが、報酬がいい。生活のためだ。仕方ない。

「予定より早く終わったな」

ホテルの部屋に戻り、氷刃を壁に立てかける。任務は意外とあっさり片付いた。暇つぶしにでもするか。

風呂を出ると、ベッドに横たわる。全裸のままタオルも面倒で。湯気の立つ肌を空調が冷やしていく。ふと、股間が疼いた。

「はぁ…こういうのも面倒だな」

最近、任務が立て続けで自分のケアをする暇もなかった。指先を徐々に下へ這わせる。

「んっ…」

自分の声に少し驚く。こんな声、滅多に出さない。でも今は一人だ。誰も見ていない。

乳首が固くなるのを感じながら、指で転がす。もう片方の手は既に濡れ始めた秘所を撫でている。

「くっ…もっと…」

普段のクールさとは裏腹に、身体は正直だ。指先が膣口に触れると、ぴくりと腰が跳ねる。

「こんなに濡れてるのか…めんどくさい体だな…」

けれど指を止めない。むしろ加速させる。クリトリスを円を描くように撫で回し、時折強く押し込む。

「はぁっ…はぁっ…」

息が荒くなる。今度は指を膣内に滑り込ませた。中はぐっしょりと濡れ、指がするりと入っていく。

「あっ…そこ…」

自分の弱点は自分がよく知っている。内壁の少し硬くなった部分を指先で刺激すると、背筋に電流が走る。

「く…っ…あぁっ…」

普段は人前で決して見せない表情で、エレンは唇を噛み締める。指の動きが早くなり、水音が部屋に響く。

「も、もうっ…イくっ…」

腰が勝手に動き、指に合わせて押し付けるように揺れる。そして一気に快感が押し寄せ、全身が痙攣した。

「はぁ…はぁ…」

少し呆然としながらも、物足りなさを感じる。こんな時、道具があれば…

そう思った瞬間、ノックの音。

「ルームサービスです」

声に反応して身を起こす。タオルを巻こうとした時、ドアが開いた。鍵をかけ忘れていたのか。

「すみません、食事を…あっ」

入ってきたのは若い男性スタッフ。私の姿に言葉を失っている。

「…入るなら、ノックしてからにしろよ」

本来なら怒るべき場面だが、なぜか興奮が冷めない。むしろ高まる。目の前の男の視線が私の裸体を這うのを感じる。

「す、すみません!すぐに出ます!」

慌てる彼を見て、ふと思いついた。

「待て」

男は震える手でドアノブを掴んでいる。

「仕事の疲れが取れない。手伝え」

「え…?」

「シーツ交換とかベッドメイクとかじゃないぞ。体のケアだ」

「そ、それは…」

「報酬は弾む。それとも、ホテルに通報してもいいが?」

彼は一瞬迷った後、トレイを置いてゆっくりと近づいてきた。

「どうすれば…?」

「服を脱げ」

彼が着ている制服を一枚ずつ脱いでいく様子を、私はベッドから眺めていた。若い体だ。悪くない。

「こっちに来い」

ベッドに腰掛けた私の前に彼が立つ。既に彼の股間は膨らんでいる。

「お前、これが仕事なのか?客に欲情して」

からかうように言うと、彼は顔を赤らめた。

「い、いえ…そんなつもりは…」

「冗談だ。さて、使わせてもらうぞ」

手を伸ばし、彼の勃起を握る。硬さを確かめるように上下に動かす。

「あっ…」

「黙ってろ。声を出すな」

命令口調で言いながら、唇を彼のものに近づける。舌先で先端を舐め、徐々に口内に迎え入れる。

「んっ…」

彼の腰が震えるのを感じる。口での愛撫を続け、時折強く吸い上げる。彼の反応を楽しみながら、自分の中の熱も高まっていくのを感じた。

「もういい。こっちに来い」

ベッドに横になり、彼を招き入れる。彼は恐る恐る私の上に覆いかぶさってきた。

「入れろ」

「で、でも…」

「急かすな。自分のペースでいい」

言いながらも、足で彼の腰を引き寄せる。先端が入口に触れた瞬間、お互いの息が止まった。

「あっ…入ってく…」

徐々に彼が押し入ってくる感覚に、思わず声が漏れる。全部入ると、一瞬動きを止めた。

「動け…」

命令に従い、彼は腰を動かし始める。最初はゆっくりと、徐々に早く、深く。

「はぁっ…そこ…いいぞ…」

普段は決して見せない表情で、私は彼を見上げる。彼も夢中になって腰を打ち付けてくる。

「もっと…強く…」

腰を持ち上げるように迎え入れると、より深く突き刺さる感覚。子宮口を叩かれるたび、背筋に電流が走る。

「あぁっ…そこだ…」

彼の動きが激しくなるにつれ、自分の理性が少しずつ崩れていくのを感じる。いつもの冷静さが溶けていく。

「イく…イくっ…」

体が弓なりに反り、膣内が彼のものを強く締め付ける。同時に彼も限界を迎え、最奥で放出した。

「はぁ…はぁ…」

息を整えながら、彼が離れていく。なんとも言えない充足感と共に、心地よい疲労が全身を包む。

「これでいい。トレイは置いていけ」

「は、はい…」

彼は慌てて服を着ると、去っていった。部屋に一人残り、天井を見つめる。

「まぁ、悪くはなかったな…」

ポケットに残しておいた棒付きアメを口に含む。甘さが広がる。今日の仕事も、意外と悪くない報酬だった。

ルームサービスの男のことは、また依頼の合間に思い出すかもしれない。そう思いながら、私は目を閉じた。

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